競馬用語集
アオる
ゲート内で後ろ脚で立ち上がってしまうこと。またはゲートが開いた瞬間、両前肢を上げて発走することを言う。当然好スタートとはいかず不利になる。調教などの文中でアオるとあるのは違う意味で、併せ馬で相手馬より勢いが良く、手応えに格段の差があった時に使う。
折り合い
騎手と馬との呼吸がピッタリ一致して、馬が気持ち良く走っている状態を「折り合いがついている」と言う。
親子どんぶり
同じレースに、同じ馬主あるいは同じ厩舎から2頭以上出走していて、結果 1、2着になったこと。
上がり
終盤を意味する言葉。「上がりが良くない」というのはラストスパートが感心しないことである。35秒0などの上がりタイムとは、ゴールから逆算した600mの走破時計のこと。
朝追い
レースの3、4日前(通 常だと水、木曜日)に行われる本追い切りのあと、レース当日に行う調整追い切りのこと。輸送のため現在 は少ない。
脚抜きが良い
ダートコースが適度な雨で砂が締まり、走りやすい状態になった馬場のこと。こうなると速いタイムでの勝負となり、スピードが問われる。
息を入れる
逃げ馬がレース中に意識的にペースを落とし、スタミナを蓄えてラストスパートに備えること。「一息入れる」は2?3週間のローテーションで使われていた馬を、1ヵ月以上レース間隔 をあけるようにした場合に使われる言葉。意味はまったく別である。
イレ込み
チャカチャカして落ち着かない状態のこと。気合いを表に出す馬との判別 が難しい時があるが、概して発汗を併うケースでは凡走が多い。
馬っ気を出す
牡馬が発情し、性器を勃起させた状態を指す。パドックでしばしばこういう場面 が見受けられ、集中力を欠いて競走に支障をきたすことが考えられなくもないが、3?4才の精神的に幼さが残る時期には起こりやすい。むしろ元気が溢れて健全な状態と見ても良いのではないだろうか。
馬なり
手綱やムチを使って馬に気合いを入れず、馬の気に任せて好きなスピードで走らせること。
お手馬
その馬の癖や性質などを完璧に把握し、ほかの騎手では制御しきれない馬を常に好結果 に導いている場合、その騎手にとってのお手馬という。