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美浦村の取材日記

秋の中山と加速ラップ

先週から始まった秋の中山開催では、全体的に上がりの速い決着が目立ちました。ラスト2ハロン→1ハロンで加速(もしくは平行)するラップが、芝のレース12鞍中、実に9鞍で記録されています。その一つの要因と見られるのがBコース。計測角度のズレによるものなのか、中山のBコースではラスト1ハロンが速く計測される傾向にあります。昨年の9月開催を例に挙げると、Cコースを使用した後半2週の3鞍に対し、Bコースの前半2週では16鞍で前記のようなラップが計測されています。3日競馬があり、1日開催が多かったことを差し引いても、傾向は明らかです。その元々の傾向に、馬場の高速状態と直線での追い風による影響がプラスされたのが先週。本来なら能力の指標になる「加速ラップ」ですが、秋の中山開催に関しては慎重に評価した方が良いかもしれません。

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