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美浦村の取材日記

砂のホープフル

今年から28日開催があるということで、トラックマンは有馬記念が終わってからもうひと仕事。目玉はG1に格上げされたホープフルSですが、9Rのエスペランサ賞(ダート1200m)も好メンバー。今年は特にダート短距離の素質馬が続出していて、レベルの高い世代になりそうです。この路線の注目馬について、データを交えながら紹介してみます。

主役はエスペランサ賞でも人気を集める、ミスターメロディ。初戦の東京1300を1分17秒4の2歳レコードで圧勝。古馬を通しても、良馬場では歴代3位タイという快時計でした。2戦目は2着に敗れましたが、勝負どころでの12秒8→11秒9の急激な加速に苦しんだ印象。淡々とスピードを発揮する形なら怪物級です。

同じくエスペランサ賞に出走する、牝馬オーロリンチェ。初戦は中山1200で1分11秒9で勝利。この条件での良馬場の新馬戦では、歴代5位タイの勝ちタイムでした。管理するのはダート馬、短距離馬の育成が上手い高木登厩舎。鍛えられてまだまだパワーアップしてくれそうです。

スピード型の上記2頭とは反対に、“切れる”のが高柳厩舎のイダペガサス。デビュー戦は東京1400。全体のタイムは普通ですが、ラスト1Fは11秒3と芝のレース並!これは東京1400歴代最速の数字です。クビ争いをした2着ダンケシェーンともども今後の活躍が期待できますよ。

他にも新馬を圧勝したプロミストリープ(和田郎厩舎)、アジアエクスプレスの全弟レピアーウィット(堀厩舎)などなど、ルヴァンスレーヴにも見劣らない好素材が勢揃い。マイルまで保つかも含めて、今後要チェックです。

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