美浦村の取材日記
別定マジック
今週は菊花賞、そして来週は天皇賞(秋)。秋競馬も本格化し、盛り上がってきましたね。菊花賞は京都競馬場で行われますが、東京の土曜メイン富士Sにも豪華なメンバーが揃いました。
富士Sの斤量の決め方は、いわゆるグレード別定というもの。同じマイルG3でも、関屋記念と東京新聞杯は、持ち賞金で斤量が加算される賞金別定。一方でグレード別定の富士Sは、ざっくり言うとG1〜G3勝ちの実績に応じて、斤量が決められます。ここでミソになるのが『2歳時の成績は除く』というルール。
富士Sは過去10年で3歳馬が4頭勝っており、その全てが斤量加算なしの54キロで出走した馬なのです。うち2頭は当時オープン勝ちの実績しかなかったマイネルシーガルとステファノスですが、後の2頭はデイリー杯2歳S(G2)を勝っていたクラレントと、朝日杯FS(G1)を勝っていたダノンプラチナ。2歳戦とはいえ、G1やG2を勝っている馬が、軽い斤量でG3に出られるのはやはり強力です。今年も朝日杯馬サトノアレスが54キロで出走できます(ちなみにG2ニュージーランドTを勝ったジョーストリクトリは56キロ!)。ここは狙ってみたいですね。